5年ぶりに女性の平均寿命が短く
右肩上がりで伸び続けてきた日本人の平均寿命だが、2010年は5年ぶりに女性の平均寿命が短くなった。
7月27日に厚生労働省が発表したデータによると、男性は2009年に79.59歳だったのが、2010年には79.64歳にのびた。
これに対して女性は86.44歳から86.39歳に縮んでいる。厚生労働省では2010年夏の猛暑が原因と見ている。
熱中症による死亡者は男性が前年の6倍に増加したが、女性では9倍に増加した。
自殺者減少で男性の寿命はのびた
2009年と2010年を比較すると、男性では自殺者数が約5%減少した(女性では微増)。またがんによる死亡者が減ったことから、平均寿命がのびたものとみられる。
最近では2005年には男女とも平均寿命が短くなっているが、これはインフルエンザの流行によるものだった。
平均寿命は現在0歳の子どもがいくつまで生きるか、という予想値だが、現状の死亡状況を集約したもの、として扱われる。

◆厚生労働省 平均寿命の年次推移
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life10/sankou02.html