多数派になる転換点は1割の賛成
会議などの前に根回しをすることは、多くの人が経験することだ。多数派になって意見を通すための工作だが、どの範囲に意見を浸透させれば十分なのか、判断するのが難しい。
米、レンセラー工科大学の研究者たちは22日、
「1割の人が確固たる信念を持つとき、この信念は社会に広まり受け入れられるようになる」
という研究結果を発表した。
1割以下の場合、その意見を広めるには膨大な時間が必要だが、いったん1割に達すると、炎が燃え広がるように、あっという間に広がるというのだ。
独裁者がフェイスブックを恐れる理由
研究者たちはこの例として、エジプトやチュニジアでの騒動をあげている。両国では数十年にわたり独裁政権が続いてきたが、フェイスブックなどのコミュニケーションを通じて、一定規模まで意見が盛り上がると、数週間で反政府が多数派を占めるようになった。
またこの法則が生じる理由について、研究者たちは
「人々は自分が不人気な意見を持つことを好まないため」
と語っている。

◆Scientis Blog
http://scienceblog.com/46622/minority-rules-scientists-discover-tipping-point-for-the-spread-of-ideas/