砂糖玉で放射能に打ち勝つ!?
セシウム汚染牛肉など、依然として放射能汚染が心配される福島原発事故だが、そんな現状に関連して、さまざまな商品が販売されている。
7月23日にホメオパシージャパン株式会社から、「福島で採取した土を希釈振とうして出来たレメディー」が発売された。一般には聞き慣れない言葉だが、レメディーとは「ホメオパシス療法」に使用される医療系のアイテム。砂糖玉にある成分をしみこませたものだ。
今回ホメオパシージャパン株式会社から販売されたものは、福島の土を希釈・振とうしてその成分を砂糖玉にしみこませたものだという。
ラドン温泉もWHOは否定
ホメオパシー療法は200年前、ドイツの医師ザームエル・クリスティアン・フリードリヒ・ハーネマンによって開発された健康法。
「非常に薄い濃度に希釈した成分を与えることで、体の自然治癒力を高める」という思想に基づくものだが、学術的には効果を否定する論文が多い。
放射能に関しては、類似の「ホルミシス効果」を宣伝する人も多く、昨今問題視されている。福島原発事故後、テレビ出演した放射線専門家が「放射線は体にいい」と発言しているが、多くは同効果をもとにした発言である。
ラドン温泉の効能はこのホルミシス効果によるものとされているが、WHOではこれを否定。ラドンの放射線が肺がんの重要な原因、と警告している。
◆ホメオパシージャパン
http://www.homoeopathy.co.jp/