この夏大流行の兆し
しばしば夏に流行が見られる手足口病が、この夏は九州・四国・中国地方などで増加。国立感染症研究所が発表する週報によると、ここ10年で最大規模の流行となっている。
東京都でも患者が急増しており、流行警報基準に達したとして15日付で注意するよう呼び掛けている。
手足口病は主に乳幼児が感染するウィルス病で、発熱と発疹が特徴。高熱が出ることはまれだが、手足や口の中に水疱上の発疹が出る。
口の中にできる発疹が痛むため「食べたり飲んだりできなくなる子どもも多い(東京逓信病院小児科の入江学医長)」とのことなので、脱水症状による熱中症にも注意が必要だ。
もっとも効く特効薬は?
ウィルス病なので、これといった特効薬はない。睡眠と栄養、うがい、手洗いがもっとも効果的とされる。
基本的には、ゆっくり体を休めて消化がよく食べても口内が痛まない低刺激のものをとるようにする。
水分がとりにくいときや下痢が続くときには要注意。涙や汗が出ているか観察し、脱水症を起こしている場合には、病院で点滴を受けるなど、医療的な水分補給が必要となる。
◆国立感染症研究所
http://idsc.nih.go.jp/disease/hfmd/about.html◆日本医師会 手足口病とは
http://www.med.or.jp/kansen/teashi_qa.html