放射線量 本当はもっと高いかも?
電子書籍の作成、販売を行う「パブー」では20日、放射線の正しいはかり方を教える漫画が掲載された。福島原発事故以来、爆発的な勢いで普及が進むガイガーカウンターだが、使用法が難しいため、正しく用いなければ誤差が大きい。
アルファ線、ベータ線、ガンマ線など、放射線の種類ごとに影響も違い、測定法も違うなど、放射線そのものが持つ性格の違いにも理解が必要だ。
今回の漫画は高エネルギー加速器研究機構教授の野尻美保子氏の講演を「銭」や「おとなのしくみ」で有名な漫画家、鈴木みそ氏が漫画に描き起こしたもの。図解されているため、ガイガーカウンターを用いた放射線の計測法を理解しやすい。
内部被曝については無視?
漫画によると、市販されている測定器には粗悪品も多いとのこと。5万円、10万円するものでも非常に精度の悪いものがある、と語っている。
また産業用に販売されているものは、付着物の線量をはかるものとして作られており、空間線量をはかるには不向きなのだとか。食品に含まれる線量もはかれない、という。
全体に「高い数値が出たからといって即不安がる必要はない」という論調だが、内部被曝については語らないなど、公的な機関に所属する専門家ならではの偏りも見られる。
◆パブー 放射線の正しい測り方
http://p.booklog.jp/book/30823