南太平洋で巨大津波がおきる可能性がある
James Goff教授は、メルボルンで開かれた国際測地学・地球物理学連合(IUGG、International Union of Geodesy and Geophysics )の会議で、今後南太平洋で巨大津波がおきる可能性があると語った。
Goff教授によれば、いつどこでおきるかは予測出来ないが、オーストラリアの普段大きな災害がおきない場所で巨大災害にともなう巨大津波がおきる可能性があるという。そして教授は可能性としてオーストラリア東海岸を挙げている。
500年前南太平洋でおきていた津波は現在の津波よりも大きかったが、今後南太平洋にはそれと同程度の巨大津波がおきる可能性があるという。
James Goff教授はオーストラリア津波研究センター(Australian Tsunami Research Centre)のスタッフ。津波の世界的権威。
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火山噴火、巨大津波を警告
1883年にインドネシアのクラカトア火山島でおきた火山噴火は歴史に記録された火山噴火の中で最も激しい火山噴火で、噴火にともない発生した津波で約4万人が死亡した。火山噴火のエネルギーは広島原爆のおよそ13,000倍で5,000km離れた場所でも噴火の音が聞こえたという。
また1460年にバヌアツ近郊で火山噴火がおきた。この火山噴火のエネルギーは1883年のクラカトア火山島でおきた火山噴火の約10倍ものエネルギーだったという。
またさらに15 世紀にはこれ以外にも2つの大きな火山噴火がおきており、これらの火山噴火はクラカトアとは比較にならないほど巨大なものだったという。
いつどこでおきるかは予測出来ないが、南半球で再びこれらクラスの火山噴火がおきオーストラリア東海岸を巨大津波が襲う可能性があるとGoff教授は警告する。
James Goff教授
現代に生きる我々がかつて体験した事のない巨大津波がオーストラリア東海岸を襲う可能性がある。
News.com.au
http://www.news.com.au/national/powerful-tsunami-on-australian-east-coast-is-inevitable-australian-tsunami-research-centre/story-e6frfkvr-1226087395095