震災の経験をもとに開発
7月5日、東京海上日動火災保険株式会社は、新しい自動車保険「地震・噴火・津波危険 車両全損時一時金特約」を開発したことを発表した。今年3月の東日本大震災では、津波で流された多くの自動車が補償対象にならず、ユーザーからの不満があがったことに対応する。
全損一律50万円
同保険は震災の経験をもとに、地震や津波、噴火で被災した場合に生活に欠かせない自動車という移動手段を確保することを目的としている。通常の自動車保険への特約として追加が可能である。同社が検討している自動車保険料の改定と合わせて導入する方針である。
支払金額は、全損した車両を対象に定額で50万円を支払う見通しである。「中古車を購入できる金額」、 または「車両購入代金の頭金へ充当できる金額」を目安としているという。車両保険の保険金額が50万円を下回る場合には、その金額が支払金額となる。
特約保険料は、地域・契約条件にかかわらず一律で5000円である。車両保険の保険金額が 50 万円未満の場合は支払金額が低減するので、特約保険料も低減となる。同保険の販売開始日は、未定であるが2012年の1月をめどに販売を開始したいとしている。
ニュースリリース 東京海上日動火災保険 PDF
http://www.tokiomarine-nichido.co.jp/j0201/pdf/110705.pdf