リファイド ニュース
2024年11月23日(土)
 リファイド ニュース

テプラの発明対価は5,600万円で確定~最高裁

テプラの発明対価は5,600万円で確定~最高裁

このエントリーをはてなブックマークに追加
テプラの歴史
テプラとはラベルライターを代表する商品である。1986年から1988年にかけて、ブラザー工業の社員である結城英治氏と、同社の元社員である酒井隆司氏の2人が中心となってテプラを開発した。テプラの基本発明はブラザー工業が保有している。

しかし、ブラザー工業はテプラの発売を見送り、OEMとしてキングジムにテプラを提供し、キングジムから発売されることになった。ラミネートラベルを使用するシリーズは2000年発売の機種で終了となったが、ノンラミネートラベルを使用するシリーズは現在でも発売されている。

ブラザー工業はテプラを開発した2人に対して、24万円の報酬を支払ったが、2人は妥当な金額の支払いを求めて訴訟をしていた。
テプラ
テプラ
テプラの発明対価をめぐる裁判所の判断
2人はブラザー工業に対して4億円の発明対価を求めていた。これに対し、裁判所は次のような判断を行った。

まず1審である東京地方裁判所は、2007年4月に、ブラザー工業が2人に対して約3,700万円を支払いよう命じた。次に2審である知的財産高等裁判所は、2009年6月に、2人に対して約5,600万円を支払うよう命じた。知的財産高等裁判所は、2009年3月末までにブラザー工業は、この発明によって3,000億円以上の売上を上げていたことを認定し、1審判決よりも金額を高く認定した。

そして2011年10月24日に行われた3審である最高裁判所は、2審の知的財産高等裁判所の判決を支持して、ブラザー工業が2人に対して約5,600万円支払う旨の決定を出した。

近年、発明対価をめぐり、発明者が会社を訴えるニュースを見聞きする機会が増えている。そして実際に裁判で会社側に高額な支払いを命じる判決も出ている。こうした事態を受け、発明対価に関する法律のあり方を検討する時期が来ているのかもしれない。

外部リンク

最高裁判所
http://www.courts.go.jp/saikosai/

知的財産高等裁判所
http://www.ip.courts.go.jp/

ブラザー工業株式会社
http://www.brother.co.jp/aboutbrother/index.htm
Amazon.co.jp : テプラ に関連する商品
  • ライバルに差をつけろ!就活メイクで写真撮影が無料に(1月22日)
  • 小沢氏強制起訴に「離党せず」、菅首相は沈黙、仙石氏は「しりませ~ん」(2月1日)
  • 東邦大学と日本IBMが電子カルテ情報の分析システム開発(7月9日)
  • 【速報】ESMと新財政協定に関する採択に延期を望む声-独連邦議会(6月30日)
  • アノニマスが「誤爆ごめんな」 でも実は正しかった自民党攻撃(6月29日)
  • Yahoo!ブックマーク  Googleブックマーク  はてなブックマーク  POOKMARKに登録  livedoorClip  del.icio.us  newsing  FC2  Technorati  ニフティクリップ  iza  Choix  Flog  Buzzurl  Twitter  GoogleBuzz
    -->
    リファイドニュース新着






























    記事検索
    アクセスランキング トップ10










    お問い合わせ