ディップ株式会社は、2011年9月26日から、新しいアルバイトの採用サービス「バイトルソーシャル」の提供を開始している。
同サービスは、ソーシャルメディアを活用することで、今までと違った角度から、企業と求職者の出会いの場を提供するというもので、具体的には、求人企業が、その企業に働く従業員を通じて、“ソーシャルグラフ”と呼ばれる従業員の「知人」に、求人情報を紹介することが可能となる。
加えて、情報の伝達による“バイラル効果”が生み出されることも期待されている。
同サービスを利用することで、求職者には、「知人」が既に働いている職場を紹介してもらうことによる、“職場の雰囲気”や“従業員のチームワーク”などの不安を入社前に払しょくできるメリットがあり、求人企業には、既に働いている従業員が「適性(タイプやスキル)」を後押ししている「知人」には、より職場へのマッチングが期待できるといったメリットがあるとのこと。
ちなみに、“バイラル効果”とは、製品やサービスに関する「口コミ」を意図的に広め、低コストで効率的に商品の告知や顧客の獲得を行なうマーケティング手法のこと。ネット上で情報が伝わる手法を「一次的バイラルマーケティング」、“ご紹介キャンペーン”など見返りを用意して、直接依頼する手法を「二次的バイラルマーケティング」と呼ぶ場合もある。
「口コミ」の語源ともいえる「つて(伝)」という言葉には、仲立ちという意味がある。今回のケースでは、前提として、ソーシャルメディアへの参加があるならば、サービスにアクセスできない人は、その機会さえも享受できないことになる。出身校による区別は、本来は「人物」をみなければいけない面接の意味を放棄しがちな大企業の怠慢を象徴している。逆に、従順であればこそ都合がよいと割り切っているのかもしれないわけだが。
ディップ株式会社リリース