今まで広告に載るイラストは説明的で分かりにくかった。漫画家でなくイラストレーターが描くから、ストーリーがなく文字が多くなってしまうのだ。
この問題を解決すべく、広告プロデューサーの吉良俊彦氏はマンガデザイナーを育てることにした。既にマンガデザイナーズラボを設立し、活動を始めている。
吉良氏は電通に23年勤めたあと、有限会社ターゲットメディアソリューションを設立した。客員教授を務める大阪芸術大学キャラクター造形学科の学生と接しているうちに、マンガデザイナーを思い付いた。
ストーリーが必要
吉良氏は「これまでもイラストレーターの絵にセリフを付けたマンガ風の広告はあった。しかし、そこにはマンガのようなストーリーがないので、どうしても言葉が多く説明的になりすぎるきらいがあった」と話す。
また有名なマンガを広告に使うと費用がかさみ、権利の管理も厳しい。マンガデザイナーには、その弱点を補う目的もある。メディアごとに使用権を取ることはせず、ワンコンテンツ・マルチユースでマンガデザインを広めるつもりだ。
マンガデザイナーズラボでは既に吉良氏の教え子が働いているが、「マンガデザイナー」をまだ募集している。関心のある方は応募していただきたい。
マンガデザイナーズラボ