誤認逮捕事件の概要
2011年10月12日の午前3時25分頃、千葉県警は市川市のコンビニエンスストアの駐車場にいた県内の20歳代の男性に職務質問をした。その際、男性の車内から乾燥した植物が見つかり、簡易検査を行い、男性を大麻取締法違反(所持)容疑で現行犯逮捕した。
しかし男性が持っていた乾燥した植物は大麻ではなく、この逮捕は誤認逮捕であることがわかった。これを受け、千葉県警市川署の署長は「大変遺憾。再発防止に努め指導を徹底したい」というコメントを出した。
誤認逮捕が起こった原因
上記で述べたとおり、この男性が誤認逮捕をされる前に簡易検査が行われている。それにもかかわらず男性が誤認逮捕となったのはなぜだろうか。
実はこの誤認逮捕の原因はあまりにもお粗末だ。職務質問を行ったパトロール中の県警自動車警ら隊員が、男性が所持していた乾燥した植物を簡易薬物判定した結果を見間違えたのだ。つまり、大麻に対して陰性であったものを陽性と見間違え、誤認逮捕に至ったのだ。
この後、別の署員が「大麻と違うのでは」と指摘され、県警科学捜査研究所で鑑定した結果、男性が所持していた乾燥植物は大麻ではないことが判明した。
夜中にコンビニエンスストアの駐車場にいて、車内からビニール袋1袋分の乾燥植物と吸引パイプのような物が出てきたという現実を目の前にして、警察官は先入観を持ったのかもしれない。
しかし、男性がお香だと主張している中で行った簡易検査の結果を見誤るというのはあまりにもお粗末だ。この男性が無駄に拘束された5時間は戻らないため、今後同様のことが発生しないようにしてもらいたい。
ただ今回の誤認逮捕は許されるべきではないが、今後も薬物犯罪の撲滅のために警察官の方々には頑張っていただきたい。
千葉県警
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