すき家に強盗が入りやすい?
牛丼のお店「すき家」を運営しているのは、東証1部に上場している「ゼンショー」だ。ゼンショーは、日本マクドナルドホールディングスやすかいらーくの売上高を抜いて、国内の外食チェーンの中で売上高ナンバーワンとなった。
2011年3月期の連結売上高が3,707億69百万円であるゼンショーグループの「すき家」を待っているのは「すき屋」のファンばかりではない。残念ながら「すき家」は強盗に狙われていた。
2011年1月から9月までの間に全国の牛丼チェーンで71件の強盗事件が起きている。そのうちの約9割を占める63件が「すき家」を狙ったものであった。昨年1年間に「すき家」は58件の強盗被害を受けていることもあり、警察庁はゼンショーに対して防犯体制の強化を要請した。
警察庁が求めた防犯体制とは?
警察庁は、「すき家」が強盗に狙われやすい理由を下記のように考えており、その旨をゼンショーに伝えたとされる。夜間の勤務がアルバイト店員1人である店舗が多いこと、店内で多額の現金を保管していること、人通りが少ない場所にも店舗があることなどである。
警察庁はこうした理由から、ゼンショーに対し、夜間の店員を増やすことなどの防犯対策を要請した。これに対してゼンショーは、警察庁からの要請を真摯に受け止め、防犯カメラの設置などの対策を進めている旨、お客様のことを考えて出入り口付近にレジを配置しているが、今後検討する旨の回答した。
強盗が増えれば周囲の治安も悪化するため、ゼンショーには売上高だけでなく、防犯対策でナンバーワンを目指してもらいたいものだ。
警察庁
http://www.npa.go.jp/