震災被災地で活躍したガンダム建機
日立建機が開発した双腕の油圧ショベルが「ガンダム建機」として注目を集めている、と12日の「ダイヤモンドオンライン」が伝えた。
一般的な油圧ショベルはアームが1本だが、この建機には大型の主腕とそれより小さな副腕、2本のアームがある。
ガンダム好きの研究者が開発
研究開発を行ったのは、日立建機の石井啓範主任研究員。もともとガンダム好きだった彼は、長年双腕ショベルの構想を温めてきた。2003年に社内コンペでこの企画が通ると、さらに研究を重ね、2008年には第1号機を完成させた。
同機の名前は「ASTACO」。英語のAdvanced System for Twin Arm Complicated Operations(双腕複雑操作先進システム)の頭文字をとってつけられたものだが、スペイン語で「ザリガニ」を意味する。
災害救助用と解体作業用があり、それぞれ2本の腕を活用して、「持ち上げながら引き出す」、「長いものを折り曲げる」、「つかみながら切断する」という動きが可能。震災後の被災地でも解体作業に活躍した。
アニメ「機動戦士ガンダム」でも、モビルスーツ開発の発端が作業用だったことを思えば、今後、第三の用途として「軍事用」の展開があるかもしれない。
◆日立建機
http://www.hitachi-kenki.co.jp/products/hot/double_arm_astaco/◆公式ガンダム情報ポータルサイトGUNDAM.INFO
http://www.gundam.info/◆ダイヤモンドオンライン
http://diamond.jp/articles/-/14371