堀北真希、スマホになる
携帯電話を人間に見立て、その機能を使って寂しいときに寄り添ったり、恋や仕事を応援する姿を描いたドコモのCM。これまで携帯電話役として木村カエラや渡辺謙、桑田佳祐などが起用され、話題を呼んできた。
今回、「女子とだって編」でスマホ役を演じているのは堀北真希。今までの携帯役が一緒に歌ったり肩を抱いたりと人間的な熱い面を見せていたのに比べ、静かなほほえみを浮かべながら多彩なアプリを使っていろんな提案をする堀北スマホは感情の抑揚が少なく、機械的な印象を受ける。中でも文面は「えっ?」と思うような熱い内容なのに、感情が全く感じられないのが「はじめまして、結婚してください」のセリフ。滑舌チェッカーアプリという設定だから滑らかなセリフ回しなのは当然と言えば当然だし、見方を変えれば「最も携帯らしい」と言えるのかもしれないが、ここまで冷静に言われると記者は怖さすら感じてしまった。
そんなことを思いながら少しネット検索してみると、大まじめに「どういう状況?」「ありえないでしょ」と突っ込む声も多いが、「『はい』って返事しちゃう」「やってみようかな」と肯定する声も多数発見。感情を込めずに発したセリフにもかかわらず、よくも悪くも人をひきつけるあたりが若手実力派と言われる堀北真希の魅力なのかもしれない。
映画、舞台と活躍の幅を広げている彼女。来年度はNHKの朝ドラ主演が決まっているという。今後も注目の存在となるのは間違いなさそうだ。