後遺症認定を男女で同じに
SBI損害保険は9月30日、自動車保険の改訂を発表。改訂には事故によって外見に損傷を受けた場合について、後遺症の障害等級を男女で同じにすることが含まれた。
労災保険で違憲判決
これまで交通事故で顔面に傷跡が残るなどの場合、男女で後遺症の等級が異なった。女性の容姿をより重視する社会的な通念に従って定められてきた。
たとえば現状では男性の場合、「外貌に醜状を残すもの」は後遺症等級14級となる。同じ障害を女性が負った場合には12級だ。
2010年6月10日、労災保険において、この男女間の「差別」を違憲と見なす判決が確定した。
今回SBI損害保険が発表した改定は、この判決に基づくもの。2012年1月1日以降期日から実施される。
改訂以降は、「外貌に醜状を残すもの」は男女とも12級とされる。
◆SBI損保
http://www.sbisonpo.co.jp/company/information/2011/0930.html◆厚生労働省 PDF
http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/rousai/dl/110201-1a.pdf