フクシマの放射能が恐い
2日、栃木県の「ツインリンクもてぎ」でオートバイの世界選手権シリーズ第15戦の決勝が開催された。
同大会については選手たちから放射能の影響を心配する声が高く、7月には、年間総合ポイントでトップを走るストーナー選手(オーストラリア)や昨年チャンピオンのロレンソ選手(スペイン)などが一時ボイコットを発表した。
予定通り開催されたが
日本の青山選手をのぞく選手たちは、統括団体である統括団体の国際モーターサイクリズム連盟(FIM)に、現地の調査を行うよう嘆願書を提出。
FIMはコースはもちろん、周辺で入手できる食べ物にいたるまで放射線を調査。「影響は無視できるレベル」とした。
この調査結果を受け、選手たちは出場を決めたが、放射線を恐れるストーナー選手は会場入りを遅らせた。
またロレンソ選手は手足をペットボトルの水で洗っている、と記者団に語った。
本当は行きたくない選手たち
会場となったツインリンクもてぎは、福島第一原発から130kmの距離にある。周辺にはホットスポットも多い。
もてぎは地形が幸いしたためか、群馬大学の早川教授が作成した放射線マップでも、高濃度汚染をまぬがれている。
ただ、選手たちが出場に同意した背景には、チームから重大な契約違反に問われかねない、というビジネス上の判断が大きい。
決勝では、先にボイコットを表明していたロレンソが2位、ストーナーが3位に入った。
ときに危険を承知でギリギリの走行を行う彼らに、さらに危険性を意識させた原発事故はどこまでも罪深い。
◆ツインリンク もてぎ
http://www.twinring.jp/motogp/◆CNN
http://www.cnn.co.jp/showbiz/30004146.html