二次元キャラとデートできる観光案内が大人気
販促に「萌え」を取り入れて成功する例は多い。JAうごの発売する「萌え米」や(株)トータルソフトの展開する「萌え保険」などが人気を集めているが、観光PRでも成功例が見られるようになった。
愛知県では観光PRに「知多娘。」というキャラクターを起用。彼女たちが観光名所を紹介する動画を配信したところ、公開から5カ月あまりで、17万アクセスがあった。
勝因は地域密着性とデザイン
現在もメインキャラクターとなっている「知多みるく」は、2009年に厚生労働省の委託事業として行われた「ちた地域若者サポートステーション」のキャラクターだった。
その後、知多半島にある10の市町それぞれのご当地キャラを作ることとなり、地域の特性に合わせて、合計12人のキャラクターが登場することとなった。
声優には、地元出身のプロ、あるいは地元の高校生などを起用することで、地域性を出している。
キャラクターデザインは宙花こより氏。タカラトミーが展開する「鉄道娘」のキャラクターデザインなどで萌えを好む層に多くのファンを持つ。こういったキャラが動画視聴者に恋愛感情を持つようなセリフを語ることで、心をつかんでいるものと思われる。
宿泊、名産品、CD……活動はAKB48なみ?
「知多娘。」の活動は、観光PR動画だけにとどまらない。名鉄インでは、コラボした宿泊プランを販売。地元の名産品、イチジクの品評会には、知多みるくの声優である尾高もえみ氏を招くなどした。
今後もCDや漫画の発売が決まっている。
◆知多娘。公式サイト
http://www.chita-musume.com/◆毎日.jp
http://mainichi.jp/select/today/news/20110914k0000e040081000c.html