プルサーマル公開シンポジウム等に関するやらせ問題の概要
北海道電力は、2008年8月に経済産業省が主催して行われたシンポジウムをはじめとして、国や地方自治体が主催して行われたシンポジウムなどで、やらせ問題といわれる行為を行っていたことを公表した。
具体的には、北海道電力は、このような公的機関が主催して行われるシンポジウム等に、自社の社員を出席させるよう要請する文書を出していたのだ。
このようなシンポジウムの中には地域住民らの意見聴取を目的としたものもあるため、北海道電力が自社の社員に地域住民を装って出席させる行為はやらせ行為に該当しかねなく、問題となっていた。
第三者委員会の設置
2011年9月3日、北海道電力は、「プルサーマル公開シンポジウム等に関する第三者委員会」を設置した。この委員会でやらせ問題の事実認定、評価、原因分析などを行い、10月上旬をめどに調査結果の報告および再発防止策の提言を行う予定だ。
第三者委員会の委員長には弁護士の市川茂樹氏が就任し、他の委員にも複数の弁護士と北海道大学大学院法学研究科教授という法律の専門家たちが就任している。
調査対象となるのは、過去5年間に開催された7回の「シンポジウム等」である。徹底的に原因究明を行い、再発しないようにしてもらいたい。
「プルサーマル公開シンポジウム等に関する第三者委員会」の設置について
http://www.hepco.co.jp/info/2011/1187856_1445.html