「北陸地域映像提供実験支援協議会」を設置
総務省北陸総合通信局は8月29日、「南相馬チャンネル」北陸地域映像提供実験支援協議会を設置することを発表した。
東日本大震災で被災し、福島県南相馬市から北陸地域に避難した南相馬市民を対象に、インターネット回線を通じ、デジタルテレビやパソコンなどで視聴可能な「南相馬チャンネル」の映像提供実験を9月1日から開始する。
*画像は総務省「報道資料」より
遠方に避難した市民は北陸地区だけ?
「南相馬チャンネル」は、南相馬市周辺のエリア限定放送サービスを活用した市民への情報提供の可能性について検証することを目的に、現在、UHF帯のホワイトスペースを活用し、避難所や仮設住宅での生活を余儀なくされている市民へ、防災情報や南相馬市周辺の情報を、テレビや携帯電話・スマートフォン等のワンセグ受信機に届けるサービスを、7月から1年間の予定で実施している。
今回の「協議会」の設置は、「北陸地域において実施する「南相馬チャンネル」の映像提供実験の内容及び支援の在り方」などについての検討というが、遠方に避難した市民はなにも北陸地区だけに住んでいるわけではないだろう。
インターネット回線を利用し、情報提供するという試みが、「北陸地域」なら総務省の北陸管区の総合通信局というのは「それが情報通信行政」といってしまえばその通りなのだろうが、この「映像提供実験」が他の管区での実施モデルとなるとの位置づけの元で、人選などを行うほうが理にかなっているようにも思える。
総務省 報道資料「南相馬チャンネル」北陸地域映像提供実験支援協議会を設置」株式会社ヨーズマー ニュースリリース「南相馬市においてエリア限定放送サービスを提供開始」