日本興亜損保がナテウス・ネーデルランドを買収
22日、日本興亜損害保険はオランダの保険代理店「ナテウス・ネーデルランド」を買収する、と発表した。
ナテウス社の大株主であるベルギーの大手金融グループ、エシアスから全株式を買い取るもの。
ナテウス社は従業員数16人。アムステルダムに本拠を置き、2010年度の売り上げはおよそ35億円。
目指すは現地企業からの保険引き受け
これまで日本興亜損害保険では、欧州に進出した日本企業の保険を取り扱ってきた。今回の買収で、現地企業からの保険引き受けを積極展開する予定。
海外事業の拡大をもくろむ同社は専門の海外M&Aチームを作って対応してきた。今回の買収はその第1弾にあたる。
震災ダメージを乗り越え円高を生かす
大手損保各社の3月期決算は、震災の影響を受け大きな減益となった。日本興亜損保でも、震災関連の支払金が194億円にのぼり64億円の赤字を計上した。
ただ4~6月期の決算では、いずれの損保も持ち直しており、円高もあって海外への攻勢を高めている。
◆日本興亜損保
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