25年ぶりの表示変更で問題勃発
来年の秋以降、アメリカ国内で販売されるたばこや広告などに、喫煙への
警告画像の表示が義務付けられるが、この表示をめぐり
たばこ業界と米食品医薬品局(FDA)との間で問題が勃発している。
警告画像の強制は憲法違反だと訴えるたばこ会社
アメリカの大手たばこ会社4社は今月16日、
画像の表示を強制することは言論の自由や表現の自由を保障する合衆国憲法に違反するとして、米食品医薬品局(FDA)を相手取り、米ワシントンD.C.の連邦地裁に
提訴した。
パッケージに採用の画像は衝撃すぎるとの声も
米食品医薬品局(FDA)は今年6月に、来年の9月までにたばこのパッケージ、カートン箱、広告の全てに、
喫煙の害を警告する画像を表示することをたばこ会社に義務付けることを発表している。
今回義務付けられるパッケージの
デザイン変更は25年ぶりの大きな法改正で、これにより、アメリカ国内で販売されるたばこのパッケージ両面には、半分以上の大きさでいずれかの画像が表示されているたばこが流通することになる。
発表されている画像は9点あり、男性の喉に開いた穴からタバコの煙が出る写真や、苦しむ男性の写真、黒ずんだ肺など
ショッキングな画像が多い。
連邦裁判所の判断はどうでるか?
今アメリカでは、
毎日1200人が喫煙が原因で心筋梗塞や脳卒中などで死亡しているといわれている。「自由の国」アメリカで起きたこの騒動。今後の裁判の行方を見守りたい。
米食品医薬品局(FDA) -Cigarette Health Warnings-
(問題のパッケージ画像あり)-以下提訴した4社-
R.J. レイノルズ(R.J. Reynolds)ロリラード(Lorillard)リゲットベクトルブランドLLC(Liggett Vector Brands LLC)連邦ブランズ社