シュミット元首相、ドイツの強引な戦術に警告

4日、ベルリンで開催されているSPD党大会において、元首相ヘルムート・シュミットは、ドイツのヨーロッパにおけるリーダーシップの役割に警告した。
と、イベントの皮切りに、シュミット元首相は語った。

シュミット元首相は、完全なヨーロッパの統合に全力を尽くしている。欧州連合(EU)が共同の行為能力を見つけないと、個々の国が自己責任で疎外されていく。これは、非常に危険なことである。

さらに、シュミット元首相は、と、ドイツの政治家に警告した。
と、語った。

戦後の復興が、西欧諸国の援助なしでは不可能だったことを忘れてはいけない。ドイツ人は現在の状況下、他の諸国に連帯を示す歴史的義務がある。

Image: HardoSPDの情報によれば、約9000人が元首相の演説を聴きにやって来た。期待していた数の3倍もの人数だった。党大会会場は超満員で、100人もの聴衆は座る場所もなかった。480人の代表者で構成された党大会は、6日まで続き、将来の指針を決定する予定。

しかしながら、税金と年金政策について、党内の左派との激しい衝突が予想される。党執行部は、42％から49％への最高税率の引き上げと財産税の再導入を提案するはずだ。だが、党内左派には、十分ではない。

党大会の初日は、党員がもっと協議に参加できる権利を与える党改革について決定する。5日は、ジグマー・ガブリエル党首の演説と党執行部の改選が上程されている。




シュピーゲル誌（Spiegel Online）
http://www.spiegel.de/politik/deutschland/0,1518,801590,00.html