弱腰のテレ朝、硬骨の「通販生活」
テレビ朝日の早河社長は29日、「通販生活」秋冬号のCM放送を拒否したことを明らかにした。
同号は原発の今後について国民投票を行うよう呼びかけている。
カタログハウスより東電?
放送を拒否されたCMは黒地の背景に白文字のテロップが流れ、原発について推進か撤退かを国民投票で決めるよう呼びかける内容(下記参照)。
「原発、いつ、やめるのか。それとも、いつ、再開するのか。それを決めるのは、電力会社でも、役所でも、政治家でもなくて、私たち 国民一人一人。通販生活秋冬号の巻頭特集は『原発国民投票』」
※テロップ内容
同誌を発行するカタログハウス社はもともとテレビ朝日のみでCMを流してきた。今回、「報道ステーション」と「徹子の部屋」でCMを流すことを計画していたが、テレ朝側が拒否した。
同社によると、意見が対立している問題については多角的な放送が求められるため、「ふさわしくない」と判断したという。
ただCMがテレビ局の大きな収入源であることを考えると、大口スポンサーである東電に配慮した、と見るのが一般的だろう。
一貫して反原発
カタログハウス社の広報は今回の経緯について、「ロケットニュース」の取材に対して、チェルノブイリ原発事故以来、反原発が編集方針であったと回答。
これまでも福島の子どもたちを長野県に一時避難させる企画を推進。反原発発言で各メディアから敬遠されている山本太郎さんをCMに起用するなど、その編集方針は一貫している。
放送できなかったCMは、現在、同社のサイトで閲覧できる。
◆通販生活
http://www.cataloghouse.co.jp/