ドイツ国家民主党(NPD)と連邦憲法擁護庁の捜査官との癒着
多数の連邦憲法擁護庁の捜査官(V-Leute)が、NPDの中で活躍していることが発覚した。その数は、100人とも言われている。
「ケルン広告誌(Kölner Stadt-Anzeiger)」によると、ベルリンの保安機関の命令で国家民主党の州議会と連邦議会執行部の15%がスパイ活動をしていたという。
2003年、当時の連立政府(社会民主党と緑の党)は、NPDに連邦憲法擁護庁の捜査官が混ざっていることが発覚した後、NPDを禁止する案を起こした。しかし、政党が違憲であるという証拠は、裁判所では使用不可能だった。
Image: quapanドイツ政府の挑戦
V-Leuteは、新たにNPDを禁止する案にとって大きな障害である。当時のNPD禁止案の失敗が、ツヴィッカウで組織されたネオナチの発見と、連邦憲法擁護庁の怠慢を新たに浮き上がらせた。
ザビーネ・ロイトウサー=シュナレンベルガー法務相(自由民主党:FDP)は、大きな挑戦の前に、政治と法執行人を準備し、
右翼の過激派、外国人排他主義、国家主義、反ユダヤ主義のグループやネットワークが、これ以上ドイツに巣くわないように、個々が責任を持ち、協力すべきである。
と、カールスルーエにおいて、新連邦検事総長ハラルド・ランゲの就任式でスピーチした。
連邦政府は18日、連邦と州議会の特別議会を招集した。法務相と内務相は保安当局の怠慢と長期間水面下で行動している組織の調査の件について話し合った。
*連邦憲法擁護庁は、ドイツ連邦共和国の3大特務機関の1つで、ドイツ内務省に従属する。
シュテルン誌(Stern Online)
http://www.stern.de/politik/deutschland/verfassungsschutz-bei-der-arbeit-das-ueble-geschaeft-der-v-leute-1752283.htmlヴェルト誌(Welt Online)
http://www.welt.de/politik/article13721188/Hundert-V-Leute-sollen-in-der-NPD-aktiv-sein.html