女性議員グループ、保育手当の導入に反対
ドイツ連立政権が保育手当(Betreuungsgeld)の導入を決定した。しかし、ドイツキリスト教民主・社会同盟(CDU/CSU)の女性議員たちはこの案に激しく抵抗している。
この女性議員グループが、連邦議会で賛成しなければ、政権幹部委員会で同意されたこの案の根本から考え直さなければならなくなる。
この保育手当が導入されれば、2013年には、子どもが幼稚園や保育園などに通わず、親元にいる2歳児の親に月額100ユーロの補助金が支給される。2014年は2,3歳児対象に、月額150ユーロが支給される予定。
リタ・パヴェルスキー代表は、ヴェルト(Die Welt)誌に
もし、この補助金が現金支給ならば、絶対に合意はしない。
と、語った。反対派は、保育手当のかわりに、両親に教育訓練のためのチケットを配布することを要求している。その他にも、パヴェルスキー代表は、
2013年までに、幼稚園の3歳以下の子どもの受け入れを35%まで拡張するならば、この補助金の導入について話し合う余地はある。
と、述べた。
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Mutter und Kind / avatar-1国民の反応は?
ドイツ国民の大部分もこの政府の計画には、あまり歓迎ムードではない。国営テレビZDFの政治バロメーターによると、国民の53%が保育手当に反対で、43%が賛成している。
CDU/CSUの支持者の中でも、44%の賛成、52%の反対で、提案ははねつけられた。
*ドイツには、例外を除いて0歳から18歳までの子どもを持つ親に児童手当が支給されている。1人目、2人目の子どもは月額184ユーロ。3人目から190ユーロの支給額である。
シュピーゲル誌(Spiegel)
http://www.spiegel.de/politik/deutschland/0,1518,797137,00.htmlドイツ国民テレビZDFのサイト
http://www.heute.de/ZDFheute/inhalt/23/0,3672,8367159,00.html