ドイツ連邦統計局の公式発表
11月3日、ドイツ連邦統計局が、2009年度の相対的貧困率を発表した。発表によれば、1260万人もの人が貧困に苦しんでいる。これは、ほぼ6人に1人が貧困に窮していることになる。
そのなかでも、失業者の貧困が多く、10人中7人(70.3%)、それに対して、就業者では約14人に1人(7.2%)だった。そのほかでは、シングルマザー層である。この層では約43%が貧困にあたり、子どものいる世帯の総合では、たったの14.6%だった。65歳以下の大人2人の世帯では、10.3%。
1年前の2008年は15.5%で、今回の結果と比較すると、1ポイントしか変わらず、ほぼ安定している。この統計は、国家間の送金も含め、年間11,278ユーロより少ない、もしくは、月間940ユーロより少ない所得額のものが貧困層とみなされる。
統計局によれば、このデータは、「ヨーロッパの生活2010」の調査に基づき、その調査は、貧困に対する公式な社会指標で、欧州連合広域で比較することができる。2010年は16歳以上の23,500人、13,000世帯で調査された。
野党の反応と労働社会省の見解
連邦議会内の緑の党(die Grüne)は連邦政府に、法的最低賃金や最低生活費の最低限の保証のような“全国行動計画”を要求した。左翼党(die Linkspartei)は、貧困の代わりに貧乏に立ち向かい、社会を分裂させる連立政権を非難した。
ドイツ連邦労働社会省は、ドイツの社会保証制度の業績を評価した。他の欧州連合諸国と比較して、ドイツの相対的貧困率は平均以下である。もっとも2009年は、経済・財政危機が反映された。
Yahoo! ドイツ
http://de.nachrichten.yahoo.com/mehr-zw%C3%B6lf-millionen-deutsche-armut-bedroht-144232376.htmlツァイト誌(Zeit.de)
http://www.zeit.de/gesellschaft/2011-11/armut-deutschland-bedrohungドイツ連邦統計局のサイト
http://www.destatis.de/jetspeed/portal/cms/Sites/destatis/Internet/DE/Presse/pm/2011/11/PD11__406__634,templateId=renderPrint.psml