その名は「トラブル」
ホテルグループ、ヘルムズリーチェーンの所有者、レオナ・ヘルムズリーさんの愛犬トラブルが昨年12月に12歳で死んでいたことをニューヨークデイリーニュースが報じた。
ヘルムズリーさんの死後、トラブルは遺言により、1200万ドルの遺産を相続。後に裁判所によって相続額は200万ドルに減額されたが、世界でも有数の「富豪犬」として有名だった。
死因は近年患ってきた失明や衰弱に関連する病気とされている。トラブルの死後、遺産の残りは故ヘルムズリー夫妻のチャリティー団体に返還された。
【image】飼い主の死後も高額の「生活費」
ヘルムズリーさんの死後、トラブルはフロリダに移住。ヘルムズリーグループのホテル、ヘルムズリー・サンドキャッスルの支配人によって飼育されてきた。
飼育には年間10万ドルが費やされた。その内訳は食費1.200ドル、グルーミング費用8.000ドルなどの他、多額の警護費用がかかったという。トラブルは何度も殺害や誘拐を告げる脅迫を受けており、セキュリティが必要だったとのこと。
華やかな犬生も死後は希望が叶えられず?
トラブルはもともと、夫の死を悲しむレオナ・ヘルムズリーさんを慰めるために、と飼育されるようになった。
フロリダやコネチカットなど全米に散在するプール付きの邸宅やペントハウスを自家用機で移動。飼い主に同伴した。
遺体は火葬され、遺灰は個人の管理下におかれている、という。飼い主であるヘルムズリーさんは、夫婦が眠るスリーピー・ホロー霊園に埋葬されるよう希望していたが、墓地の規定で、ペットを埋葬することができないのだとか。
著:ハッピーライフエンド編集長 谷垣吉彦NY DairyNews.com◆AFP BBニュース
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2274352/2057872