気象協会が熱中症計を作った
熱中症というと、真夏の戸外で発症するもの、というイメージが強いが、高齢者は室内でも発症することが多い。
原田産業株式会社では、5月20日、高齢者の熱中症予防を目的とした「携帯型熱中症計 見守りっち」を発売した。一般財団法人日本気象協会と株式会社デザインファクトリーが企画・開発したもの。
今年の夏も要注意!
記憶に新しいが、猛暑となった2010年は熱中症で救急搬送された人が5万3843人を数えた。これは前年度の4倍以上にあたる。
国立環境研究所が発行した「熱中症環境保険マニュアル2009」によると、65歳以上の高齢者では、5割の人が自宅で熱中症を発症している。気象庁では、今夏も平年より暑くなるものと予想しており、注意が必要だ。
いつでもどこでも危険を見守る
見守りっちはその場の気温と湿度から、独自の計算で熱中症の危険性を算出。5段階のLED表示で教えてくれる。
10分おきに自動計測し、熱中症の危険度が「危険」あるいは「厳重警戒」になると、ブザーが鳴る。これまで販売されていた「携帯型熱中症計」を高齢者向けに改良したもの。ブザー音は高齢者が聞き取りやすいよう、低い音に設定してあり、音量も10%大きくなっっている。
大きさは手のひらサイズ。重さも23gと使い捨てライター1.5個分程度。邪魔にならないので、散歩などの外出時はもちろん、室内でも常に携帯できる。
色はブルーとパープルがあり、価格は2310円(税込み)となっている。全国の家電量販店やドラッグストアなどで販売されている。
著:ハッピーライフエンド編集長 谷垣吉彦
◆日本気象協会
http://www.jwa.or.jp/content/view/full/3831/◆株式会社デザインファクトリー
http://www.dsnf.co.jp/index.html