中堅サイトにも復活の兆しか
1日、クーポン共同購入検索サービス「クーポンジェイピー」運営のシープジェイピーが発表した5月度の市場動向によると、全共同購入クーポンサイト(157サイト)のうち、業界トップが売上げを減少させる中で、中堅サイトである「くまポン」が順調に販売額を伸ばしていることが分かった。
同調査を見ると、5月のクーポン販売総額は28億5,987万円で、4月度の31億3,731万円から減少に。これは震災後の大規模キャンペーンにより売上げが増加していたGROUPONとポンパレ2強の反動減が響いたようだ。対して中堅以下のクーポンサイトはやや遅れて数字を戻した形となり、全体的には前月比で横這いか上昇傾向となっているなかでも「くまポン」はテレビCM効果もあって、前回7位から5位に順位を上げている。
圧倒的販売額を誇るGROUPONに対し、4位以下は「買いやすさ」で差を縮める
首位のGROUPONは、前月比94%としたものの安定した販売数を誇っている。売上げは1社だけで5月のクーポン販売総額の半分にあたる14億3,030万円となり圧倒的だ。続くポンパレは前月比73%にとどまったものの、現在5月17日から6月7日までの長期スケジュールでマックカード販売を実施中。2010年11月に開催されたポンパレ祭を上回る大規模なキャンペーンで、大量の新規会員獲得を狙う。
販売金額上位10サイトのクーポン平均単価を人気カテゴリー別に見てみると、3位の一休マーケットはどのカテゴリーにおいてもはっきりと高額なクーポンを出している。また、4位シェアリーと5位くまポンの単価傾向は類似しているところが興味深い。これは、GROUPONやポンパレよりも親しみやすく衝動買いを誘う価格帯のクーポンで、ユーザーの目を引くことに成功しているといえる。特に「くまポン」では、すべてのカテゴリーで平均単価を下回っており、“買いやすさ” が急成長を支えているようだ。
共同購入クーポンサイト市場動向(2011年5月)
http://coupon-jp.com/monthly_report.html合同会社シープジェイピー
http://sheep.co.jp/