子どもに代わって毎日電話
5月11日、アイ・コンサルタンツ社とアクトインディ社が合同で、新サービス「げんきでんわ Human(おはなしでんわ)」のサービスを始めた。専任のオペレーターが電話し、高齢者の安否確認と見守りを行うシステムだ。
オートコールを利用したシステムは、これまですでに販売されており、今回のHumanはこれに週1~3回のオペレーターによる会話を付け加えたもの。
会話の内容はあらかじめ、セッティングできる。食事をしたか? 薬は飲んでいるか? 今日の予定は、などをオペレーターが質問。回答内容や電話に出ない、といった状況は契約者である子どもなどにメールで送信される。
年間1万5000人超
こういったサービスが増える背景には、孤立死の増加がある。5月6日にニッセイ基礎研究所が発表したレポートでは、誰にもみとられずに「孤立死」する高齢者は年間1万5000人を超える、と推計している。
また、こういった人たちの多くに、生前からセルフネグレクトの傾向が見られている。食事や掃除、洗濯、お金の管理などを放棄することで、健康状態や生活環境が悪化。死期を早めている
「げんきでんわ」を展開するアクトインディ社は葬儀サポートなどを行っている。ライフエンドの現場を知る同社では、お互いに気遣いなく、状況を確認できるこういったサービスが一定の歯止めになる、と見ている。
著:ハッピーライフエンド編集長 谷垣吉彦◆げんきでんわ