JSTの委託研究開発によりベンチャ企業設立
神戸大学らは、フレキシブルな人感センサーの大学発ベンチャ企業を設立した。企業名は、「株式会社センサーズ・アンド・ワークス」。
センサーズ・アンド・ワークスは、科学技術振興機構(JST)が神戸大学に委託した研究開発課題の成果をもとに、研究開発チームのメンバーらが出資して設立された。
人が放射する赤外線を検知
研究開発チームのメンバーらは、JSTから委託された研究開発課題の成果として、人が放射する1~10μm帯の赤外線を検知して、人の存在や動き、移動方向を把握できるフレキシブルな赤外線センサーアレイ(1枚のフィルム上に複数のセンサーを集積化したもの)の量産手法を確立した。
赤外線センサーアレイの量産手法の確立にあたっては、有機強誘電体の薄膜作製におけるナノ構造制御技術および素子化技術を活用した。
神戸大学らは、このセンサーの応用事例として、人の動きを検知して照明や空調などを最適な室内環境で提供するシステムや、手などのジェスチャー動作を検知してディスプレイ操作するデバイスなどを想定している。
フレキシブル薄型人感センサーを実用化するベンチャー企業設立~環境にやさしく、広く応用可能なセンサーの実現へ~