「IBM東京ラボラトリー」を開設
日本IBMは、日本における研究開発製造の主要拠点を現在の大和事業所(神奈川県大和市)から豊洲事業所(東京都江東区)に移設し、2012年7月1日付で「IBM東京ラボラトリー」を開設する。
事業所の移設により、日本の顧客や政府機関、教育機関と日本IBMの製造部門との連携を強化し、世界市場に向けたソリューション開発を進めていく。この移設に伴い、大和事業所に勤務する研究開発製造部門以外の日本IBMの社員らも、大和事業所から移転する計画があるという。
産学官との戦略的協業を強化
新設するIBM東京ラボラトリーでは、顧客やパートナーをはじめ産官学との戦略的協業をさらに強化する。日本IBMは、コーポレーションビジョンとして、地球上にある無駄や非効率、リスクをテクノロジーで排除し、より豊かな世界を実現する「Smarter Planet™」を掲げている。
IBM東京ラボラトリーでは、このビジョンを実現する再利用可能なプラットフォームの研究開発や業界に特化したソリューション開発を推進していくという。また、豊洲事業所内には、最新のテクノロジーやソリューションを通じてビジネスを創出するための顧客向けのセンターの開設も計画する。
大和事業所は、1985年の開設以来、基礎研究をはじめソフトウェア開発、ハードウェア開発、ビジネス・サービス・ソリューション、サプライチェーンなどを専門とする幅広い領域の研究者・技術者が一つの拠点に集結させてきた。日本の顧客や大学、研究機関などとの協業も多く、世界のIBMの研究開発拠点のなかでも独自の立場を確立してきたという。
IBM東京ラボラトリー(2012年7月1日開設):
日本IBM 豊洲事業所
住所: 東京都江東区豊洲五丁目6番52号 NBF豊洲キャナルフロント
「IBM東京ラボラトリー」を豊洲に開設