核災害の対策マニュアル第二版が出版に
「Planning Guidance for Response to a Nuclear Detonation」第二版が出版された。これはいわば核災害の対策マニュアルで130ページのレポートだ。製作は米政府(National Security Staff Interagency Policy Coordination Subcommittee)。
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Free-Stock-Photos.com 生き延びる確率は意外と高い
爆心地から半マイルの範囲内の壊滅ゾーン(SD、Severe Damage zone)にいた場合、生き残る可能性はほとんどない。このマニュアルにはこの場合の対策はとんど書かれていない。
爆心地から半マイル~1マイルの周辺ゾーン(MD、Moderate Damage zone)。ここではガス管が破れ、燃料タンクが割れ、大火災になる。緊急救命活動の焦点となるのはこの周辺ゾーン。
以下、マニュアルより引用。
・緊急救命活動の焦点となるのは周辺ゾーン。活動が効を奏する確率が高い。
・周辺ゾーンには危険が多い。高い放射線濃度、崩れる建物、送電線の漏電、ガス漏れ、危険な化学物質、とがった金属、割れたガラスなど。しかも救急車がはいれない。
・周辺ゾーンの放射線濃度は非常に高い。爆心地から1、2マイルの範囲内にいる被災者は救助がおくれるか、救助されない可能性がある。
・被災者の多くは生き残る。
・テロリストが都市に核兵器を落とした場合、市民は閃光を見た後、2~3秒以内に行動をとる事。最低5秒後には避難所を捜しはじめる事。
・燃えている建物に避難してはならない。
William Broad氏はNew York Times誌のリポーター。核兵器にくわしい。以下、米サイトAlternetに掲載されたBroad氏のコメント。
New York Times誌William Broad氏
都市で核兵器が使用されたとしても、生き延びる確率は意外と高い。

Government Report: Rich White Men Are Most Likely to Survive Nuclear Blast (Alternet)
http://www.alternet.org/news/149275/government_report%3A_rich_white_men_are_most_likely_to_survive_nuclear_blast