「平成の開国元年」をアピール
菅直人首相は、スイスで1月末に開催される、世界経済フォーラムの年次総会「ダボス会議」に出席する意向を明らかにし、実現にむけ調整に入った。日程は、通常国会を召集予定の28日の夜に出発し、29日に演説、30日に帰国の予定だ。
ダボス会議は、政財界指導者や知識人が中心となって、経済や環境など世界的な問題について議論する「世界経済フォーラム」の年次総会で、スイスのダボスで開催される。菅首相は会議において、経済面などで日本の積極的な姿勢をアピールしたい考えだ。
国会会期中の海外出張に、野党から反対の可能性も
政府関係者によると、菅首相は29日の演説で「今年を平成の開国元年としたいと」年頭所感で発表したように、環太平洋パートナーシップ協定=通称TPP協定などで、日本が世界にむけ、積極的に協力する姿勢を述べる予定だ。
ただし、閣僚が国会会期中に海外出張するには、国会での了承が必要となる。菅首相側は、召集日の28日夜に出発し、日曜日の30日に帰国すれば、国会対応に支障はないとの考えだが、野党側の反対により、了承が得られない可能性もある。菅首相は、8日に首相官邸で岡田克也幹事長と会談。ダボス会議出席も含め、党の人事や内閣改造、政治日程について話し合った。
asahi.com「首相、ダボス会議出席へ 国会会期中でも開国アピール」
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