18世紀の“かわいい”フランス女性を描いた女性画家
フランス・ルイ王朝末期を象徴する「悲劇のヒロイン」、フランス王妃・マリー=アントワネット。彼女には、固い友情で結ばれ、その姿を描きつづけた女性画家がいました。画家の描くマリー=アントワネットは、華やかな絶対王政の象徴として、後世に語り継がれます。
丸の内の三菱一号館美術館では、“マリー=アントワネットの画家”として知られる、女性画家エリザベト・ルイーズ・ヴィジェ・ルブラはじめ、18世紀の宮廷を描いた画家たちによる「ヴィジェ・ルブラン展―華麗なる宮廷を描いた女性画家たち―」を3月1日(火)から5月8日(日)まで開催ます。
マリー=アントワネットの親友にして肖像画家
ハプスブルク家から、後のフランス国王ルイ16世のもとに嫁いだマリー=アントワネットは、女性画家エリザベト・ルイーズ・ヴィジェ・ルブランと出会います。同じ年の二人は意気投合し、マリー=アントワネットは、ヴィジェ・ルブランを、自らの肖像画家として重用します。
ヴィジェ・ルブランの描く王妃は、ヴェルサイユ宮殿の女性たちをたちまち魅了し、画家の名はヨーロッパ中に知れわたります。刻一刻とフランス革命が迫る中、ヴィジェ・ルブランは、ルイ王朝末期の華やかさを活写し続けます。
ヴィジェ・ルブランはその画業に関わらず、回顧展が、アメリカにて一度開催されたのみで、母国フランスにいったては、いまだ回顧展は実現していません。今回の展覧会は、日本ではじめて本格的にヴィジェ・ルブランを紹介するとともに、彼女と同時代の女性画家たちの作品も展示し、18世紀・ロココの時代の華々しさを堪能する内容となっています。
「ヴィジェ・ルブラン展―華麗なる宮廷を描いた女性画家たち―」
三菱一号館美術館
東京都千代田区丸の内2-6-2
03-5777-8600(ハローダイヤル)
開催期間/3月1日(火)~5月8日(日)
開館時間/
水・木・金 10:00~20:00
火・土・日・祝 10:00~18:00
※入館は閉館の30分前まで
休館日/月曜日
※祝日の場合は、翌火曜日が休館
※5/2(月)は開館
料金/1500円
ヴィジェ・ルブラン展|三菱一号館美術館
http://mimt.jp/vigee/