各党の現在とこれから。ネットやITの活用度を政党別にランキング!
ネット選挙ドットコムでは、2011年1月21日と22日に全国の有権者を対象に各政党がどれだけネットやITを政治の世界で活用しているかをアンケートコミュニティサイト「アンとケイト」で調査した。
有効回答数は120件。なお、回答者の男女比率は 男4:女6 となっている。
アンケートの質問内容は以下の通り。
1.今、日常の政治の広報活動や、選挙活動において、次の政党はネットやITをどれくらい活用していると思いますか?
2.ネット選挙が解禁されたら、日常の政治の広報活動や、選挙活動において、各政党は、ネットやITを活用しそうですか?
この2つの質問をアンケートで調査し「すごく活用している」「多少は活用している」「ほとんど活用していない」の3択のなかから回答をえらんでもらった。
データの分析は「すごく活用している」を5ポイント、「多少は活用している」を3ポイント、「ほとんど活用していない」を1ポイントとして算出した結果、以下のような結果となった。
Q1.今、日常の政治の広報活動や、選挙活動において、次の政党はネットやITをどれくらい活用していると思いますか?
1.民主党 266pts
2.自民党 260pts
3.公明党 230pts
4.みんな 226pts
5.社民党 208pts
6.共産党 204pts
現在の評価は民主、自民、公明だが…
この質問のに対して、最も高い評価を集めたのは、与党の民主党。「すごく活用している」と「多少は活用している」という評価で高いポイントを獲得した。
しかし、2位の自民党との差はわずか6ポイントで、このあたりでも2大政党の格好が見て取れる結果となった。
興味深い結果となったのは3位の公明党。「すごく活用している」では民主党、自民党に次いで3位だが「多少は活用している」ではみんなの党に15ポイント以上離されている。ちなみに「多少は活用している」の項目では、公明党、社民党、共産党はほぼ同じような結果となっている。
5位と6位の社民党、共産党については「すごく活用している」については非常に厳しい結果となり「ほとんど活用していない」が7割近くに上りこの順位となった。
Q2.ネット選挙が解禁されたら、日常の政治の広報活動や選挙活動において、各政党は、ネットやITを活用しそうですか?
1.民主党 364pts
2.自民党 358pts
3.みんな 338pts
4.公明党 312pts
5.社民党 298pts
6.共産党 290pts
みんなの党が公明党を抜き3位に。社民党も躍進。
2つ目の質問「ネット選挙が解禁されたら、日常の政治の広報活動や選挙活動において、各政党は、ネットやITを活用しそうですか?」では、1位と2位は先の質問と同様の結果となったが、将来的な活用を聞いたこちらの質問では3位にみんなの党という結果となった。
1つ目の質問では2位の自民党と4位のみんなの党の差は30ポイント以上離れていたのに対し、この質問では自民党とみんなの党の差が縮まっている。先の質問に続いて、ここでも有権者のみんなの党に対する認識が見て取れる結果となった。
しかし、2位の自民党も2010年6月、新たに公認ボランティア組織として「自民党ネットサポーターズクラブ」を設立し、ネットへの取り組みを本格化している。
将来に期待感?社民党の気になる結果。
さらに「多少は活用しそう」の回答だけを見ると、社民党が1位となり公明党が最下位の6位となっている。この結果は、社民党への期待値の表れともいえそうだ。約1年前にアップしたこちらの記事でも社民党の党首”福島 瑞穂”氏が見事1位を獲得している。
【史上初の調査!?】各党党首のネット活用度を分析。1位は福島瑞穂氏。最下位は旧与党のあの党首。ネットやITはもはや必須?各政党の今後に注目。
この質問に関しては6位の共産党まで「すごく活用」「多少は活用」をあわせると約6割になり、これからの政治活動等においてはネットやITが重要な要素となり得ることをあらためて有権者が示した結果といえそうだ。
最後に2つの質問の総合値では以下の通りとなっている。
1.民主党 630pts
2.自民党 618pts
3.みんな 564pts
4.公明党 542pts
5.社民党 506pts
6.共産党 494pts
冒頭のグラフの黄色が今回の総合値。1位の民主党と自民党はきっ抗し、3位にはみんなの党がランクインしている。以下、公明党、社民党、共産党となっている。
データの詳細はこちら第二回ではこれらの結果からさらに詳しく、地域や年代別の分析結果を報告する。