関東大震災と渋沢栄一
1923年9月1日に関東を襲った大地震はマグニチュード7.9。11時58分に起きた関東大震災は、食事時ということもあり火災を併発し190万人が被災したという。その後1960年に9月1日が防災の日に制定され、それまで行われていた慰霊祭ではなく避難訓練が実施されるようになった。
大蔵省の出身で当時実業家として活躍していた渋沢栄一は、「私利を追わず公益を図る」ことを重視しており、社会活動に熱心なことを認められ子爵という位を授かっている。特に関東大震災の後は大震災善後会副会長として、復興のために尽力した。
貴重な資料と建物
東京都北区にある渋沢資料館は渋沢栄一の旧邸跡に設立されている。本館のほかの2つの建物は大正時代の建築物として、国の重要文化財に指定されている。資料館では9月23日まで震災の復興に関する資料を展示する。
通常の入館料は一般300円、学生(小中高)100円だが、ホームページから「特別割引券」を印刷して提示すると一般240円、学生80円に割引になる。「防災の日」、日々の備えを確認するのはもちろん、復興までの歴史についても考えを新たにすることができるだろう。
渋沢栄一記念財団 渋沢資料館
http://www.shibusawa.or.jp/museum/index.html