経済産業省が、企業や経済団体による教育支援の取り組みを奨励・普及するための表彰制度として、第1回の「キャリア教育アワード」を実施するという。
最近の若者のフリーター・ニートの増加や早期離職の背景には、若者が職場や社会に出る前の段階で、自分の能力や適性、将来に対する目標を見失っていることが大きく影響していると考えられている。
企業などの「キャリア教育」への取組みに期待
そこで、教育現場のみならず産業界にとっても、より多くの子どもや若者が、地域の産業や職業を知り関心を持ってもらうことが、産業の担い手の確保を含め、将来に渡る地域産業の発展に不可欠とし、この取組みを期待して今回の実施に至ったもの。
「キャリア教育」とは
「望ましい職業観・勤労観及び職業に関する知識や技能を身に付けさせるとともに、自己の個性を理解し、主体的に進路を選択する能力・態度を育てる教育(平成11年中央教育審議会)」
とされている。
応募された教育支援の取り組みについては、産学の有識者からなる審査委員会で審査により、受賞企業・団体が決定され、ウェブ上でも発表される。そして2011年3月8日に、東京で開催する授賞式で最優秀賞が決定され、表彰されるという。
なおエントリーは、キャリア教育コーディネーターと協働で行った事例だけでなく、企業・団体等の単独実施でも可能で、応募の概要は以下となっている。
<応募概要>
応募期間 2010年8月12日~2010年12月25日
応募対象 子供や若者を対象に「キャリア教育」に取り組む
企業・経済団体等を募集。
応募資格 学校から応募に係る一切の事項での了解を得て、
本年4月1日以降実施のキャリア教育の取組
評価基準(項目)
継続性・普及性・汎用性・社会性・教育効果
表 彰 5件程度を選定・表彰。その中で最優秀賞1件。
「キャリア教育アワード」
http://www.human-edu.jp/announce/award.html