安全に目の膜を染色できる薬剤の製品化
27日、九州大発の創薬ベンチャー企業アキュメンバイオファーマは、網膜手術などで従来より安全に目の膜を染色できる薬剤の製品化に成功し、欧州での承認を取得。今月から販売を開始したことを発表した。
目の内部の硝子体に対する手術では、透明な膜を染色して患部を除去するのが一般的な方法である。しかし、これまで広く使用されていた染色剤は安全性が疑問視されていた。また、他の薬剤では染色性が低く目の手術には使用しずらいなどの問題があった。
オランダのドルク社とライセンス契約
同社は、2005年に九州大学大学院医学研究院眼科学分野の石橋達朗教授のグループが開発した安全性と染色性の高い青色色素の技術を移転。製品化へ向けた準備を続けていた。
同社はオランダのドルク社とライセンス契約を結び、欧州での新薬承認を取得した。福岡県庁で記者会見した鍵本忠尚社長は「2年後の国内販売を目指したい」と語っていた。
アキュメンバイオファーマ
http://www.aqumen.jp/ja/index.html