中国人船長釈放は「検察の判断」
沖縄県の尖閣諸島沖で、巡視船と中国漁船が衝突した事件で那覇地検が容疑者の中国人船長を釈放したことについて、菅首相は滞在中のニューヨークで次のように述べました。
テレ朝NEWSによると
政治判断ではなく、あくまでも検察の判断だ
と、処分保留のまま釈放したことは検察の判断だと述べました。
また
検察当局が事件の性質などを総合的に考慮し、国内法に基づいて粛々と判断した結果だ。日本と中国は国際社会に責任を持つ重要な隣国。冷静に日中が努力することが必要だ
とも言及しており、あくまで政府は今回の事件に介入しておらず、検察独自の判断であることを強調しました。
検察が日中関係を考え処分を決定するということは、通常考えられず政府による何らかの介入があったと考えるが一般的です。これに対して菅首相の発言は真っ向から介入を否定するもので、苦しい釈明となっている感は否めません。
中国は更に謝罪と損害賠償を要求してきており、どのような判断をくだすにしろ、菅政権は一貫した態度を示すことが必要です。
テレ朝NEWS「菅総理 中国人船長の「処分保留」政治的判断否定」
http://news.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/200925004.html