「iPhoneは海外で便利!」な反面“ワナ”もある
海外旅行をする際、自分が日本で普段から使っている携帯電話をそのまま持ち出して使う人が増えています。
かつて、海外でも使える日本の携帯電話は限られていました。でも今ではほとんどの携帯電話が“海外対応ケータイ”です。【iPhone】も、もちろんそう。
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BritishAirways' photostream以前、自分が使っていた海外対応ケータイの場合、日本での「3G」から「GSM」に“手動”で切り替えたり、なかなか切り替え方法がわからなくて日本のカスタマーセンターに国際電話をかけたりとかなり手間取っていたこともありました。でも【iPhone】は自動的に相手国の回線を検出してくれるので、やはりとても便利です。
ただし、その【iPhone】の便利さが“落とし穴”になった経験がたくさんあります。
以前は通話専用にせざるを得なかった【iPhone】
■ 海外で【iPhone】を使う時の鉄則
・3G回線は常に「OFF」
・GPS位置情報はすべて「OFF」
・WiFiのみ「ON」・・・空港や駅などで
・メールの受信は「手動」に
・地図アプリは使わない
日本では「パケットし放題」という定額制があって、メールやウェブ閲覧などいくら使っても請求額の上限が決まっているので安心。でも「パケットし放題」は海外では一切、適用されません。
例えば、日本と同じ感覚で「メールチェック」「Twitter」「mixi」などを使うと、帰国後、大変な請求額が来たという体験を耳にします。俗に言う“パケ死”(パケット死亡)です。
記者もヨーロッパで【iPhone】から「Twitter」でつぶやいたり画像を添付して送るのを2日間ほどしただけで約2万円の請求が来たという経験があります。以後、【iPhone】は基本通話のみでしか使っていません。いろいろ現地で使えそうな便利アプリもネットワークにつながないといけないものも多いのに・・・仕方ありません。
「海外パケットし放題」にも注意点あり
しかし今夏、ソフトバンクモバイルが「海外パケットし放題」を始めました。2011年6月末日までなら海外でいくら使っても1日1,480円というシステム。例えば、1週間だと10,360円なので、帰国後に請求書を見てビックリするいう事態はなくなりそう。
ただしこの「海外パケットし放題」にも注意しなければいけないことがあります。
■ 「海外パケットし放題」の注意点
・対象国をしっかりとチェック
・「海外パケットし放題」になる現地の携帯電話会社を調べる
・対象キャリアはあくまで「手動」で設定する
まず、対象国は日本人がよく行く国はほぼ網羅されている気がします。しかし、例えばヨーロッパでも、ベルギーやノルウェー、フィンランド、オーストリアといった国々は入っていないようです(2010年9月現在)。
また、この制度が適用される現地の携帯電話会社は決まっています。国によっていくつかの携帯電話会社があって、もし自動的に接続されると、対象外の携帯電話会社につながっていてはまったく無意味です。
ので、あくまで「手動」に設定して自分で選ぶことが大事。
海外旅行で【iPhone】を上手に使う方法をご紹介しました。制度は随時、変更されることもあるかもしれませんので、ソフトバンクモバイルの以下のページなどは渡航前にしっかりチェックしてください。
【minastirith 執筆】
■ 国際サービス:海外パケットし放題 | ソフトバンクモバイル
http://mb.softbank.jp/mb/international/roaming/area_price/packet/