世界競争力リポート発表―日本は6位
世界経済フォーラム(WEF)は9日、2010/11年度版の世界競争力リポートを発表した。リポートによると、日本が8位から6位に浮上した一方で、米国は2位から4位に後退している。
スイスが2年連続トップ
世界競争力リポートは、国や経済の競争力を測定するもので、今回スイスが2年連続でトップの座を維持し、2位はスウェーデン、3位にはシンがポールが続く。
順位を上げた日本、下げた米国
日本が浮上した理由について、WEFは
「技術革新などが高く評価された。巨額の財政赤字はマイナス材料で全体として競争力は向上していないが、他国も財政赤字が深刻で相対的に日本の順位が上がった」
と説明。
また、米国の順位低下の原因については、マクロ経済の不均衡の蓄積、官民の組織力低下、金融市場の状況に関する懸念を挙げた。
中国は経済の質が評価される
新興国では、前回29位だった中国は27位にに上昇。WEFのロバート・グリーンヒル氏は
「中国は経済の規模の面ではなく、経済の質という点で引き続き力強い成長を見せている」
と述べた。

世界経済フォーラム
http://www.weforum.org/en/index.htmロイター
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-17161320100909