購入者が多く集まればデジタルコンテンツを安く購入できる新サービス
デジタルコンテンツの利用者は10代から20代に多く、また年々増加している(
デジタルコンテンツの市場環境変化に関する調査研究報告書による)。インターネット上でダウンロードして、パソコンのソフトウェアや電子書籍、音楽などを購入することは、今や一般的に行われており、これからさらに様々な分野でデジタル化が進むことは間違いない。
そんなダウンロード販売の日本最大マーケットであるDL-MARKET運営するDL-MARKET株式会社(大阪市淀川区)が、デジタルコンテンツの共同購入サービス「DLデジポン」を発表。11月下旬から開始するという。デジタルコンテンツの共同購入は日本初の試みである。
以下、サービス概要についてプレスリリースから引用。
「DLデジポン」は、予め販売者が売買成立数と割引率を決めておき、購入者数が売買成立数に達した場合にのみ売買が成立する仕組みです。購入者数が売買成立数に達しなかった場合は、注文は自動でキャンセルとなります。
売買成立後、購入者が商品をダウンロードできることはもちろん、購入者に向けてシリアルキーを自動配信するなど、DL-MARKETに装備されている様々なダウンロード販売機能を、「DLデジポン」でも利用することができます。
また、「DLデジポン」独自の機能として、売買成立までに申し込んだ人に対して、早期申込み特典としてポイントを付与する機能を搭載する予定で、この機能により売買の早期成立を促進していきます。
DL-MARKET(株)では、デジタルコンテンツの大量販売が容易となる「DLデジポン」を広く普及させることで、様々なデジタルコンテンツの一層の流通拡大を図りたいと考えております。
DLデジポンの利用方法
このサービスを利用するためにはまず、販売者はDL-MARKETアップロード会員に、購入者はダウンロード会員に登録する必要があるので注意が必要だ。アップロード会員になれば、誰でも「DLデジポン」を使った共同購入を開催することができるので、今まで購入者だった人も、デジタルコンテンツを販売できるようになる。
販売者のDLデジポン利用料は、初期費用/月額利用料が無料。販売手数料は、通常のDL-MARKETの手数料に加えて、10%(2011年7月末まではキャンペーンで5%)の加算を予定してるという。
同社は、今年グルーポン系共同購入サービスが拡大したことを背景に、デジタルコンテンツを使った「DLデジポン」を企画した。
「販売側にとっても、販売成立数を設定できるため確実にコンテンツを販売できるというメリットがある。共同購入はデジタルコンテンツにとっても最適な販売方法だと思う」
と同社代表の土屋氏は語っている。
デジタルコンテンツを有料でダウンロードすることに関して、若い世代の普及率は上がっているが、その他の年代は横ばいである。様々な世代に受け入れられ、浸透させるにはまだまだ時間がかかりそうなデジタルコンテンツのダウンロードマーケットだが、「DLデジポン」がマーケット拡大の起爆剤となるか。今後の展開が期待される。
DL-MARKET
http://www.dlmarket.jp/DL-MARKET株式会社
http://www.dl-market.co.jp/財団法人 デジタルコンテンツ協会
http://www.dcaj.org/