経済産業省は、アニメやファッション、映画、日本食など、日本固有の文化・産業を海外に発信する「
クール・ジャパン室」を、6月8日付けで設置したと発表した。
この文化・産業を今後の日本の経済成長を支える戦略分野と位置づけ、海外進出促進、国内外への発信、人材育成等の企画立案や支援推進策を政府横断的に行うという。
これまで行ってきた各振興策を、「クール・ジャパン」という統一的・長期的なコンセプトとして一本化し、官民連携による海外への進出促進、大学と連携したクリエーター人材の育成、内外でのイベント共同開催等を行うのが狙いとなる。
イベントの同時開催などで日本をクリエーション拠点に
具体的には、アニメや映画などの祭典「
JAPAN国際コンテンツフェスティバル」(
コ・フェスタ)や「
東京発 日本ファッション・ウイーク」といったイベントを10月に同時開催するよう働きかけるとのこと。
また一方、日本をクリエーション拠点として海外に宣伝周知し、優秀な人材を海外から呼び寄せるのも狙いという。
同省では、アニメや映画などのコンテンツ産業拡大により、5万人規模の新規雇用を創出する目標を掲げており、政府が近くまとめる新成長戦略の重点施策には、この「クールジャパン」振興策が盛り込まれる見込みだ。
経済産業省発表
http://www.meti.go.jp/press/20100608001/20100608001.html「JAPAN 国際コンテンツフェスティバル」
http://www.cofesta.jp/「東京発 日本ファッション・ウイーク」
http://www.jfw.jp/jp/index.html