内閣府等の主催により、6月5日(土)に行われた「科学・技術フェスタIN京都~平成22年度産学官連携推進会議~」にて、産学官連携功労者表彰があり、家庭用燃料電池「エネファーム」(※)に関するものが内閣総理大臣賞(最優秀賞)を受賞した。
産学官連携功労者表彰は、大学、公的研究機関、企業等の産学官連携活動にて、大きな成果を収め、あるいは先導的な取組を行う等、産学官連携の推進に多大な貢献をした優れた成功事例に対し与えられるもの。
6月5日(土)の表彰式では、産学官の連携を進めてエネファームの製品化に貢献した、永田裕二氏(東芝燃料電池システム株式会社 技師長)が同賞を受賞した。
エネファームはエネルギー先端機器で既に一般販売開始
エネファームは、都市ガス等から水素を取り出し、空気中の酸素と化学反応させることで電気と熱をつくり出す先端機器であり、平成21年5月に世界に先駆け一般販売が開始されている。
エネルギー効率が高く、燃料本来の持つエネルギーを無駄なく使うことができることから、一次エネルギー使用量やCO2 排出量の削減に貢献するものという。
(※)エネファームは「エネルギー」と「ファーム(農場)」の造語。燃料電池実用化推進協議会(FCCJ)が家庭用燃料電池の認知向上を推進する取り組みとして決定した統一名称。
なおエネファームは、製品化に至るまでにシステムの性能・耐久性向上、コスト低減等の課題を解決するため、様々な分野の研究開発等を必要とし、経済産業省は、NEDOを通じて、基礎研究、技術開発、実証事業、基準標準化等の課題に対して一貫した支援を行ってきてもおり、正に産学官が一体となっての課題解決に取り組んだ事例という。
経済産業省発表内閣府発表「第8回産学官連携功労者表彰(内閣総理大臣賞等)について」