大学とメーカーの専門家通しがコラボ
ハイヒールなどの影響で、女性の2割が悩むとされる外反母趾の人向けの靴下を、広島大学と東広島市の靴下メーカーが共同開発した。
足の親指が外に向き、親指の付け根が痛くなる症状を改善するだけでなく、踏ん張れるようになって歩行バランスが向上するという。お年寄りの転倒防止にもつながると期待されている。
2年半前からの開発で、広島大学の浦辺教授(スポーツリハビリテーション学)と、パールスター社による産学連携事業によっている。
特許出願中で、昨12月から全国の東急ハンズなどで販売とのこと。
筋肉を刺激することで元の位置へ戻す効果
足の指を開く時に使う筋肉「母趾外転筋」を押し上げるパッドを靴下に内縫したもので、この筋肉が刺激され親指を元の位置に戻す効果があるという。また、素材には水分を吸い込まない柔らかい繊維を用い、親指とそれ以外の部分に分けたことで親指が伸びやすいのが特徴だ。
浦辺教授は、靴下をはくことで外反母趾の角度が3ヶ月間で半分になり、はだしでも3割以上の減少効果があったという。
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