先決処分の危険性
専決処分とは、議会の議決・決定を経なければならない事柄について、議会の議決・決定の前に地方公共団体の長自らが処理することを言います。この先決処分を用い、阿久根市長は、議会を通さない決定を行いました。
阿久根市長、専決処分でボーナス半減
YOMIURI ONLINEによると、竹原信一市長は、市議、市長、市職員のボーナスをほぼ半額とする先決処分を行いました。
鹿児島県阿久根市の竹原信一市長が独断で、一般職員211人や市議16人、市長のボーナスをほぼ半額にする条例改正の専決処分を28日に行ったことが分かった。
ボーナスの種類は2種類あり、
勤勉手当は現状維持だが、市は「実際のボーナス支給額は約半分になる見込み」と説明している。
とのことで、勤勉手当は現状維持のまま残されるようです。
先決処分は地方自治法により認められており、緊急の場合の先決処分は議会での事後承認が必要とされます。ただし、首長は議会の招集を行わないことも可能なので、理論的には専決処分が有効のままとなり独裁政治に陥る危険性もあります。
YOMIURI ONLINE「阿久根市長独断、職員・市議・市長のボーナス半減」
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100529-OYT1T00028.htm阿久根市ホームページ
http://www.city.akune.kagoshima.jp/index.html