産業界から「共創」を実現する技術テーマを募集
JSTは平成22年度より、新規制度として「産学イノベーション加速事業【産学共創基礎基盤研究】」を開始し、産業界(団体又は企業)を対象に、7月14日から8月13日まで本年度の「技術テーマ」を募集している。
これまでの産学連携施策は、基礎研究の成果を事業化につなげる「技術移転」が中心だった。
これに対し当制度は、日本の産業競争力の強化のために解決するべき「技術テーマ」を、「知」の創出段階から産業界と大学などが共有し、産と学とが対話しながらその解決に向けて取り組む新しい産学連携の形「共創」を実現するものという。
これにより、基礎研究成果を共有する非競争領域と、戦略的な産学協同研究を行う競争領域から成る“「知」のプラットフォーム”構築に貢献するとしている。
「技術テーマ」に続き「研究課題」を設定
技術テーマ・研究課題の選定ステップは、以下となっている。
第1段階
・産業界を対象に「技術テーマ」を募集
(支援期間:10年程度、支援額:3億円程度/テーマ・年)
・上記から外部有識者で構成される委員会で「技術テーマ」
を決定。
第2段階
・大学などの研究者を対象に、設定した「技術テーマ」の解決
に向けての「研究課題」を募集・採択
(支援期間:2年程度、支援額:1000~3000万円/年)
この過程でJSTは、ワークショップなど産学が意見交換できる「共創の場」を設置・運用することにより、オープン・イノベーションに向け産業界の視点や知見を大学などがフィードバックすることで基礎研究を活性化し、その成果を産業界が活用できるようにするとのこと。
なお、制度の概要や「技術テーマ」の応募方法は、リンク先に記載がある。
募集案内・詳細へ
http://www.jst.go.jp/kyousou/産学イノベーション加速事業概要
http://www.jst.go.jp/pr/info/info745/besshi.html