(株)ペダルと湘南工科大学、藤沢市の3者は、地域経済・商業の活性化や環境問題等に対する新たな交通システムとして「バイク(自転車)シェアリングシステム」の有効性を検証するため、産学官連携での社会実験を、9月1日から藤沢市内で実施する。
このための「バイクシェアリングシステムに係る三者協定」を7月1日付けで締結したもので、日本では初めてという。
このシステムは、ドイツやフランスなどヨーロッパでは既に普及しつつあり、自転車をこれまでの個人所有から複数の人や法人などが共有して利用するもの。
環境に優しく、地域活性化への期待も
自転車を利用することで、バスではカバーし切れない地域の交通手段になるとともに、自動車のような走行中にCO2を排出したり、エネルギーを消費せず、正に環境に優しい新たな交通システムとなるというわけ。
そして、自転車の共有により駐輪スペースが少なくて済むことと、ステーションの配置により公共施設への利便性を高めることができ、地域商店街の活性化や地域コミュニティーの再生にも役立つと考えられている。
こうした観点から同市では、地域で育った技術と大学の技術や分析力を活かし、地域経済・商業の活性化や環境問題等に対する「バイクシェアリング」の有効性について検証するため、産学官の連携により社会実験を行い、実用化に向けたネットワークシステムを再編したいとしている。
携帯電話で空き状況・位置確認や利用申込が
実施場所は辻堂地区(駅南側)で、当初は同大学と辻堂駅東側市歩道用地の2箇所にバイクステーションを設置し、段階的に拡大を図っていく予定としている。
なお、バイクシェアリングの利用方法は、会員登録から利用申込、自転車の空き状況やステーションの位置情報などを携帯電話を利用して行い、利用履歴も携帯電話で簡単に確認できるといい、利用料金の支払いは、登録したクレジットカードで行うものという。
ちなみに(株)ペダルは、市内でヨーロッパスタイルのバイクシェアリングの開発研究や普及に努め、昨年のビジネスコンテストの大賞を受賞したベンチャー企業である。
(株)ペダル
http://www.pedal.co.jp/藤沢市
http://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/press/page100354.shtml湘南工科大学
http://www.shonan-it.ac.jp/contents/