環境にやさしいエコボックス仕様パッケージ
Microsoft社が発売した新しいXbox 360用ソフトはパッケージに環境にやさしい素材のエコボックス仕様パッケージを使用している。しかしこのパッケージがユーザーに不評のようだ。Microsoft社はこれに対し、どのように対応を考えているのだろうか。
環境にやさしいプラスチックケース
Xbox 360のユーザーは数ヶ月前にXbox用ソフトのデザインが大きく変わったのに気づいたことだろう。新しいXboxソフトは環境にやさしいプラスチックケースを使用し、CO2排出量を20%削減したのだ。
この新しいXbox 360の筐体には従来のゲーム機に使われているようなプラスチックは使われていない。また、このパッケージは環境にやさしいだけでなくコストが安いので大量に生産されている。しかし、プラスチックのパッケージは安価な印象をあたえかねない。
ビバグループ(エコボックスをデザインした会社)のビジネス開発マネージャー/カイル・シェパードがIGNのインタビューに答えたところによると、このエコボックスはMicrosoftで試作品をつくってテストをしたがその段階で全く問題がみられず、通常のプラスチックのパッケージと比較してもまったく遜色がなかった。よって採用になったという。
しかしエコボックスのパッケージはユーザーに不評のようで一部のユーザーからは「傷がついた」だとか「ディスクが壊れた」だとかいろいろなクレームがきた。
エコボックスの今後
これはMicrosoft社とXbox 360を窮地に追いこみかねない事態だ。最近リリースされたAlan WakeやRed Dead Redemptionなどの旧式のフルプラスチックパッケージのゲームソフトのほうにユーザーが流れてしまうかもしれない。
しかし同時に不評であったからといってエコボックスが完全になくなってしまうかといえばそうも言えない。エコボックスにあうゲームソフトもあればあわないゲームソフトもあるというだけのことだ。
エコボックス仕様パッケージを最初に採用したのはMicrosoft社だったが、任天堂とソニーも環境にやさしいエコボックス仕様パッケージを採用する計画があるという。面白いのは、仮にMicrosoft社がエコボックス仕様パッケージをやめても他社がエコボックス仕様パッケージを使う可能性があるということ。
もしパッケージに使うプラスチックの量を減らしたいのなら、エコ素材をディスクの下ではなくパッケージの上部やディスクのまわりの部分に使えばいい。パッケージの外側は一番重要な部分。この部分にエコ素材は使うべきではない。
Xbox
http://www.xbox.com/ja-JP/Freestockphotos.biz
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